院長だより

胸部X線読影講習会。

市民健診・肺がん検診では当院にも多くの患者さんにご来院いただいていますが、胸部X線写真が大きな役割を担います。

肺癌取扱い規約第8版(補訂版)の「肺がん検診の手引き」が改訂され、2022年4月より「読影医」の条件として「症例検討会(肺がん検診のための胸部単純X線症例検討会)・読影講習会(肺癌診断を主とした胸部X線読影講習会)へ年1回以上参加すること」が加えられました。
これを受けて大阪府が主催する胸部X線読影講習会がWeb開催されており、先日私もこれに参加いたしました。

いろいろな胸部X線写真が提示され、胸部CTの追加検査で良性疾患・肺がんなどに診断された症例が紹介されています。

X線検査はスクリーニング検査の位置付けではありますが、その所見は肺に限らず多くの情報が詰め込まれた検査データです。
今回は肺がんに焦点を当てた読影検討会でしたが、ポイントをおさえながら丁寧に読影していくことの重要性を再認識させられ、日々の診療にこういった注意点を活かしていければと思いました。