HPVワクチンはじめました。
当院でもHPVワクチン接種の取り扱いを始めました。
HPVワクチンの詳細については、厚生労働省の予防接種情報と特集もご参考ください。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマなど、多くの病気の発生に関わっています。
日本では子宮頸がんで亡くなる人が増えています。30歳代でかかる方も増えているため、治療が妊娠に影響してしまうこともあります。
HPV感染予防にはワクチン接種が有効ですが、副作用による懸念から日本では一時接種の差し控えが生じ、世界的に接種状況が遅れているワクチンの一つです。
その結果、欧米やオーストラリアなどの子宮頸がん予防先進国から、日本は大きく取り残されてしまっています。
HPV9価ワクチンは、子宮頸がんをおこしやすい種類であるHPV16型と18型に加え、31型、33型、45型、52型、58型の感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。
またワクチン接種だけでなく、早期発見のために定期的な子宮がん検診が重要です。
一定の間隔をあけて、同じワクチンを合計2回または3回接種します。
1年以内に規定回数の接種を終えることが望ましいとされています。
定期接種対象者(吹田市在住の方の場合)
対象者 :小学校6年生~高校1年生相当の女子(中学1年生での接種が主に想定されています)
対象回数 :2回もしくは3回
費用 :無料
キャッチアップ接種対象者(吹田市在住の方の場合)
対象者 :平成9年4月2日生まれ~平成20年4月1日生まれの女子
対象回数 :3回
費用 :無料
接種期間 :令和4年4月1日~令和7年3月31日の3年間
接種手順のご案内
①予診票をお持ちになってご来院ください。診察のうえワクチンにつきご説明させていただき、公費対象となるかどうか、接種に問題がないかどうかを確認し、ワクチンを発注します。(吹田市在住の方で予診票が手元にない場合は、吹田市役所 健康医療部 地域保健課にお問い合わせください。)
②接種日時の予約をお取りいただきます。
③予診票と母子手帳をお持ちになって予約日にご来院ください。
接種費用のご案内
・定期接種(公費) 無償
・キャッチアップ接種(公費) 無償
・任意接種(自費) 25,000円/回
吹田市の定期予防接種については、当該ホームページもご参照ください。
欧米やオーストラリアなどの子宮頸がん予防先進国から大きく取り残されてしまっている現状回復に、少しでも貢献できればと思っています。