院長だより

情報銀行。

ということばをお聞きになったことはありますでしょうか?

私も招へい教員として所属させていただいている大阪大学医療情報学講座では、NEC、三井住友ファイナンシャルグループと連携して、医療情報を患者さんご自身に管理していただくツールの開発に取り組んでいます。https://www.hosp.med.osaka-u.ac.jp/home/hp-info/subpage3.html

阪大病院では、この取り組みの中で開発されたスマートホンアプリ; decile(デシル)を使って、検査結果の一部などを患者さんに自由にご覧になっていただけるサービスを展開しています。

このようなサービスの一般臨床現場への普及を目指して、武田 理宏 教授のお計らいで、先日NEC、三井住友ファイナンシャルグループのメンバーの方々に当院まで意見交換にお越しいただきました。

医療情報は誰のためにあるのか?
というと、これは患者さんの機微な個人情報であり、患者さんご自身のためにあるものですが、われわれ医療従事者が仕事をしていくうえで欠くことのできない情報でもあり、うまくハンドリングしていく必要があります。

患者さんにご自身の医療情報に対してより強い関心を持っていただき、健康を保ち、病気を治していくための心がけを支え、行動変容をうながしていくうえで、様々なツールをうまく使ったアプローチが今後より重要になっていくと思います。

これからの医療をよりよくしていくための意見交換をさせていただくとても貴重な機会をいただき、こういったサービスが今後どのように成長、発展していくのか、とても楽しみに思います。