医学ノアユミ。
鳥取大学医学部循環器内科教授 山本 一博先生にお声がけをいただき、医学週刊誌に寄稿する機会をいただきました。
1946年に創刊された歴史のある「医学のあゆみ」という医学総合雑誌です。
HFpEF(ヘフペフ)は、左心室のポンプ機能(収縮機能)が損なわれていないにも関わらず、心不全に陥ってしまう病気を指します。
心筋梗塞や心筋症などポンプ機能が損なわれた結果生じた心不全(HFrEF;ヘフレフ)には有効な治療薬が多く開発されて来ましたが、HFpEFの原因は多種多様であり、有効な治療薬がなかなか見つからない状況が続いています。
前任地で診療にあたっていたさい、大阪大学循環器内科が中心となった多施設共同研究にも参加していました。
大阪大学の関連医療機関に入院されたHFpEF患者さんのデータを集め、病態解析、治療法開発の糸口となる知見を得るべく検討していましたが、私はその中でも右心機能に注目した解析を進めてきました。
今回の寄稿は、そのいくつかの報告をまとめて総括するような内容となり、ここ数年の研究成果を振り返るよい機会となりました。
本誌は医院の待ち合いにも置いておりますので、ご興味をお持ちいただけた方はぜひ手に取ってお読みいただけますと幸いです。