院長だより

優秀論文表彰。

嬉しいお知らせをいただきました。
前任地での研究成果が、論文投稿誌の年間優秀賞をいただきました。

学術誌「理学療法学」 第14回学術誌優秀論文賞

尼崎中央病院循環器内科勤務時、心臓リハビリテーションチームで急性心不全により入院された患者さんを対象に、神経筋電気刺激療法の安全性、有効性を検証する臨床研究に取り組みました。

急性心不全で入院された患者さんは、心臓の負担を減らすために一定期間ベッド上で安静にしてもらうことが避けられないのですが、ご高齢の患者さんではその間にも進行してしまう廃用が避けられない問題でした。

ベッド上でじっとしたままでも筋肉を刺激して動かすことで廃用進行を避けられないか、急性心不全で入院したばかりの患者さんにそういった介入をしても安全性に問題はないか、といったことを検証した臨床研究でした。(注:当院の心臓リハビリテーションでは神経筋電気刺激療法は行っていません。)

理学療法士の岩 祐生輝先生が中心になって取り組んでいただき、論文にしてくださいました。
小規模の臨床研究ではありますが、チームみんなで苦労した結果をこうして評価していただき、大変うれしく思います。

こちらは2022年1月に論文が採択された際の記念写真。
前列左が院長、前列中央が岩先生。
前列右は院長の師匠の安村 良男先生。心不全領域で大変ご高名な先生です。