院長だより

心エコーWeb勉強会。

今日は日本心エコー図学会が年1回開催しているSHD心エコー図研修会に参加しました。
コロナ前は東京で現地開催されていましたが、ここ数年は完全Web開催で遠方からでも参加しやすくなっています。

SHDはStructural Heart Diseaseの略で、弁膜症や先天性心疾患などにより心臓に構造的な異常をもつ疾患の総称です。弁膜疾患を中心としたこの領域は、循環器疾患の中でも大きな領域のひとつです。

従来こういった疾患の根治治療は開胸手術がスタンダードでしたが、治療機器の進化によりカテーテルを使った血管内治療ができる場面が増えてきています。手術による大きな負担を避けることができるので、高齢の患者さんに治療を考えることができ、治療に伴う入院期間も数週間→数日間と短くすることができます。
一方、開胸手術であれば直視下に心臓の中が観察できますが、カテーテル治療ではそうすることができないため、エコーやレントゲン装置を使って治療をナビゲートする必要があります。

エコー(超音波検査)は従来病気を診断するためのツールのひとつでしたが、いまでは治療をする上でも欠かすことのできないツールとなっています。
我々が勉強しなければならない知識も膨大に膨れ上がっていきますが(汗)、最新の知識をアップデートしながら患者さんに最適な医療がご提案できるようがんばっていこうと思います。