診療案内

一般内科

頭痛、のどの痛み、せきなどを伴う感冒(風邪)やインフルエンザ、気管支炎などの感染症、腹痛や下痢・嘔吐などを伴う胃腸炎の診療を行います。

症状があってお困りの場合に限らず、高血圧、糖尿病、高コレステロール血症など生活習慣病の予防、管理、治療などについても、お気軽にご相談ください。

またどの診療科に受診すればよいかお悩みの際もご相談ください。

問診の様子
             

発熱外来

当院では受診歴の有無にかかわらず、発熱その他感染症を疑う症状のある患者さんの診療もおこなっています。迅速検査については、インフルエンザ抗原検査、新型コロナウイルス(SARS-CoV2)抗原検査によるスクリーニング検査を取り扱っています。 37.5℃以上の発熱がある患者さんは、院内感染を防ぐために別スペースで診察させていただきます。隔離スペースに限りがあるため、来院いただく前に当院までお電話いただきますよう、ご協力をお願い申し上げます。来院時間を指定させていただいたり、車内待機での検査にご協力いただいたりすることがあります。

               発熱イラスト

心不全

心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です。(『心不全の定義』日本循環器学会, 2017年)
さまざまな原因によって心臓がうまく血液を循環させることができなくなり、症状につながっている状態を指しますが、重要なポイントは「生命予後に繋がる」ところにあります。心不全は病状の悪化(急性増悪)を繰り返すたびに身体機能を損なってしまうため、日常的な管理をしっかりしつつ、長期的な展望を考えながら向き合っていく必要があります。

心臓の痛み

よくある症状

  • 息切れ、せき
  • 横になると息苦しくなって眠れない
  • むくみ、体重増加
  • 倦怠感、食欲不振
図1

冠動脈疾患
(狭心症、心筋梗塞)

心臓自身の栄養血管である冠動脈が動脈硬化により狭くなったり詰まってしまうことで起こる病気です。
狭心症では、ジョギングや階段昇降など運動のたびに5~10分ほどの胸の痛みが生じます。
心筋梗塞は20分以上続く冷や汗を伴うような強い胸の痛みが生じ、一刻も早い治療が必要となる救急疾患です。
これらは高次医療機関での対応が必要となる病気ですが、近隣の機関と連携しながら検査、治療をご案内し、症状が落ち着かれたのちは当院で責任を持ってフォローしていきます。

心臓のイラスト

よくある症状

  • 胸の締めつけられるような痛み
  • 左肩や腕にかけての痛み、あごや歯の周りの痛み、みぞおちの痛み
  • のどが詰まる感じが治まらない
  • 急な息切れ、吐き気、冷や汗

不整脈疾患

心臓の収縮リズムを維持する刺激伝道回路の異常により起こる病気です。脈の乱れや動悸により見つかることが多いですが、失神につながるものや症状を伴わないものなど、不整脈はその種類によって症状は多種多彩です。放っておいて構わないものからしっかりとした治療が必要なものまで、その対応指針も多種多様であり、専門医の判断が必要な病気と言えます。
特に心房細動(AF)は最もよく遭遇する不整脈で、65歳以上の高齢者に多く、心不全、脳梗塞、認知症など合併症の大きな危険因子となります。この不整脈も無症状であることがあるため、デバイスを用いたものを含めて様々な検出手法があります。

不整脈疾患における各機器別診断力、侵襲性と汎用性を表すグラフ

よくある症状

  • 胸がドキンとする
  • 動悸やめまいがする
  • 息切れがしたり疲れやすくなるようになった

弁膜疾患

右心室と左心室の入口と出口にある4つの心臓弁(三尖弁、肺動脈弁、僧房弁、大動脈弁)は、血液が常に一方向に流れるように維持し、逆流を防止します。これらの弁に障害が起き、本来の役割を果たせなくなる病気が弁膜疾患です。
弁膜疾患そのものに特有な症状はあまりなく見逃されがちですが、心不全、不整脈など他の心臓病の大きな原因となることがあるためしっかりと診断することが重要で、問診・聴診を中心とした専門医の診察に加えて、心臓超音波(心エコー)検査が大変有用です。
治療が必要となる場合は高次医療機関での手術(カテーテル治療や開胸手術)を検討することになりますが、そのタイミング・術式をしっかりと考え、近隣の機関と連携しながら検査、治療をご案内し、術後も当院で責任を持ってフォローしていきます。

心電図を受ける人のイラスト

よくある症状

  • 息切れ
  • 動悸やめまい、失神
  • 健診で指摘された心雑音

血管疾患

大血管の問題で生じる病気としては、三層構造の血管膜に亀裂が生じて起こる大動脈解離や、大血管そのものが太く腫れ上がる大動脈瘤があります。急性大動脈解離は激しい胸や背中の痛みや失神を生じることがある緊急疾患ですが、大動脈瘤は無症状であっても破裂に至ると大量出血が命に関わる大きな病気で、いずれも治療のタイミングを逃すことができない疾患です。
末梢血管疾患には閉塞性動脈硬化症やバージャー病など下肢動脈の血流障害で歩行時の下肢や臀部の痛み、だるさが生じる病気です。
これら血管疾患は、スクリーニング検査でその可能性をしっかり検討し、高次医療機関での精査、治療に繋げていくことが大切です。

図2

よくある症状

  • 胸、背中の激しい痛み
  • 階段を上がった際のふくらはぎの痛み
  • 足のしびれ、冷たい感じ

肺循環疾患

静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症)は、下肢静脈に生じた血液のうっ滞が血栓を作り、やがて血流に乗って心臓、さらには肺動脈で詰まってしまう病気です。エコノミークラス症候群という名前で聞かれたことがあるかもしれません。血栓が小さいと無症状のこともありますが、詰まった血栓量が大量だとショック状態や突然死に至る可能性もあります。
採血、エコー、CT検査などを用いて診断し、血栓を溶かす薬を服用して治療していく必要があり、高次医療機関と連携しながら対応していきます。

よくある症状

  • 呼吸困難、胸の痛み
  • (圧迫した時の)足の痛み
  • 足のむくみ、こむら返り
図3

心臓リハビリテーション

心臓病の患者さんが、体力を回復して自信を取り戻し、快適な家庭生活や社会生活に復帰するとともに、再発や再入院を防止することをめざしておこなう総合的活動プログラムのことです。運動療法と学習活動・生活指導・相談(カウンセリング)などが含まれます。
心血管病、心不全による死亡・入院を減らすことが心臓リハビリテーションの最大の目的ですが、以下のような効果も期待できます。

  • 運動能力・体力の向上により、日常生活で心不全の症状(息切れなど)が軽くなる。
  • 筋肉量が増えて楽に動けるようになり、心臓への負担が減る。
  • 心臓の機能が良くなる。
  • 血管が広がりやすくなり、身体の血液循環がよくなる。
  • 動脈硬化が進みにくくなり、すでにできている
    動脈硬化性プラーク(血管の壁の盛り上がり)が小さくなる。
  • 血管が広がって高血圧が改善する。
  • インスリンの効きが良くなって血糖値が改善する。
  • 自律神経が安定して不整脈の予防になる。
  • 運動を行うと仕事や家庭生活、社会生活の満足度が高くなる。
    (日本心臓リハビリテーション学会ホームページより)

当院では、心不全診療を中心に従事してきた院長の知見、経験をもとに、患者様ひとりひとりの病態・リスクを評価し、経験豊富な看護師、理学療法士とともに皆様の心臓リハビリテーションに取り組んで参ります。
詳しくは「心リハ風景のご紹介。」をご覧ください。