日本循環器学会学術集会2025。

第89回日本循環器学会学術集会に参加しました。
昨年は神戸開催でした(昨年の参加報告はこちら)が、今年は名古屋大学主幹のもとパシフィコ横浜で開催されました。

金曜日、土曜日と2日間参加してきましたが、初日は夏、2日目は冬といった感じに寒暖差が大きく、体調管理にもとても気を遣う学会参加となりました。

今年は休診までさせていただき金曜日からの参加でしたが、Late Breaking Clinical Trialという臨床試験の結果をいち早く報告する場での発表のために現地参加して参りました。
本セッションは最も大きな会場となる国立大ホール(3,260席)で開催されました。

大阪大学の多施設共同研究として数年にわたり取り組んできた臨床研究の結果を、研究チームを代表して発表させていただきました。

このセッションは学術集会の中でも特に注目を集める企画のひとつで5名のプレゼンターがいましたが、私以外は心不全領域で大変ご高名な先生方ばかりでした。

Professor John JV McMurray
Brigham and Women’s HospitalのScott David Solomonと並んで、世界をリードする大規模臨床試験を指揮するClinical Trialistです。
佐藤 直樹 先生
日本医科大学循環器内科学の教授をお務めになられ、ATTENDレジストリーなどを通し日本の急性心不全をリードされている先生です。
絹川 弘一郎 先生
富山大学循環器内科学の教授、さらには日本心不全学会の理事長を務めておられ、日本の重症心不全をリードされている先生です。
泉 知里 先生
国立循環器病研究センター心不全・移植部門の部門長を務めておられ、心エコー図学を中心に広く循環器領域をリードされている先生です。
国立循環器病研究センターの泉先生には日々の診療でお世話になることもありますが、このような偉大な先生方と同じ壇上に上がらせていただけ大変光栄でした。

大阪大学循環器内科の坂田 泰史 教授を始め、研究チームの先生方も応援にお越しくださり、無事に大役を勤めあげることができひと安心しました。
今回の報告は大阪大学循環器内科学のホームページでも取り上げていただいています。
http://www.cardiology.med.osaka-u.ac.jp/?news=detail250401

また今回のセッションには一般のプレス関係者も来場されており、私の報告も翌日にはウェブ記事となって発信されました。
こちらは有料記事ですので会員登録しないと内容は閲覧できませんが、記事原稿を医院に掲示しておりますので、ご来院いただいた方にはご覧になっていただけます。

今回は大きな発表をさせていただき貴重な経験になりましたが、昨年に続き演題査読者としての立場でも学術集会に携わらせていただき、これもまた貴重な経験となりました。

我々の報告を広く発信していくこともさることながら、普段通り最新の知見、世の中のトレンドをしっかり吸収し、イベントへの参加経験を患者さんに還元できるよう日々の診療に活かしていこうと思います。
