院長だより

紙カルテと電子カルテ。

当院では2023年4月の継承に合わせて従来の紙カルテから電子カルテへと切り替えています。
私自身はこれまでの勤務先で両者の使用経験がありますが、大半は電子カルテです。

どちらも一長一短ありますが、電子媒体はうまく使うといろいろ利点が増えます。
業務上は「カルテを探す」作業を省略できる点が大きいですし、検査結果も電子取得することで迅速に確認できるようになりました。
当院の採血検体は外注検査(院外の検査業者に検体を運び出して検査しています)とさせていただいていますが、大半の項目は翌日朝(午後診の検体は翌々日朝)に結果を確認できます。
土曜診の検体も概ね日曜朝に結果が確認できますので、気になる患者さんの検査結果を迅速に確認できて助かっています。

ちょっと細かい話ですが、カルテ(診療録)を電子保存する際には、「真正性」「見読性」「保存性」の3つの要件を満たす必要があります。
真正性:正しい記述がなされていること(作成責任と内容確定方法が明らかであること)
見読性:見読、理解可能な記述であること(監査に耐えられるものであること)
保存性:真正性、見読性の保たれた状態の記録が定められた期間保存されること
これらの要件は電子カルテに限らず紙カルテでも求められる話ですが、電子カルテはシステムの利点を活かしながらこういった要件をうまく処理することができます。
なにより、正確な情報のもとに診療を進めることで、より質の高い医療を患者さんにお届けできるようにしていきたいと考えています。

とはいうものの、当院のスタッフは長らく紙カルテに慣れ親しんでいるので、システム入れ替えへの対応に大変苦労してもらっています。受付、会計を含めお待ちいただく場面も多々あるかもしれませんが、どうぞご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。